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水準器とは
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水準器。それは、面の水平を測る機器の総称で、アルコールや不燃性特種溶液を入れた円形や棒状、あるいは樽型のガラス製容器に、ひとつの気泡を入れて密封した精密加工製品です。それぞれの容器の水平面が、非常に微妙な曲面になっていることにより、水準器を置いた面の角度によって気泡の位置が変化。少しでも傾いていると、気泡は容器の中央から離れていきますが、水平面上では気泡は中央に来て静止します。
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水準器の原理
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X方向の水平度を測りたいとします。その場合、図−1のような機器を使って、その水平度を測定することができます。そしてその場合、おもりをつけたひもの長さが長ければ長いほど、正確な測定ができます。しかし、現実には正確な測定をするために何十メートルもの高さになる機器を使うことは不可能です。そこで、溶液と気泡の比重差を利用した、図−2のような水準器(図は棒状水準器)が開発されました。目盛りを刻んだ面は正確な円をえがいており、その半径の長さ(径の大きさ)が大きければ大きいほど微妙な曲面となって、正確な測定が可能となるのです。
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水準器の技術
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精度(sensibility)の高い水準器をつくるために最も必要な技術は、超精密な硝子加工技術です。径の大きな曲面を求めれば求めるほど、また同時に水準器の小型化を追求すればするほど、素材面では硝子の持つ特性が樹脂等を凌ぎ、また加工技術の緻密さ、正確さが求められます。高尾製作所は、水準器のパイオニアとして最高水準の技術を誇っており、現在では径の大きさ100メートルにも及ぶ超高精度小型水準器の製造にも取り組んでいます。
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